Q&A

知っておきたい合格ノウハウ

「試し受験」をどう考えたらよいのか

神奈川県に住んでいますが、1月中の入試を「試し受験」として受けた方がよいと中学受験を終えたかたからアドバイスを受けました。神奈川といっても千葉県や埼玉県には、かなり距離があります。「試し受験」をどうとらえていくべきなのでしょうか。

実際の入学試験は模擬試験とは明らかに雰囲気がちがったものです。極度の緊張から実力が発揮できないことも考えられ、1月中に本番入試を経験しておくことで試験慣れできることがメリットです。

1月中に入試が行われるのは、千葉県、埼玉県のほか、地方の寮制学校の首都圏入試などがあげられます。これらの1月入試実施校では、実際の募集定員よりもかなり多くの合格者を発表しています。
いわゆる「試し受験」組(合格しても入学手続きをしない受験生)が多いことを学校側が見越しているためです。
こうした「試し受験」として1月中に受験を経験してみようという流れが顕著になってきたのは、実際の入学試験独特の緊張感から、実力が発揮できないこともあるため、試験慣れしておきたいと考えるかたが増えてきたからです。
しかし、「試し受験」にはデメリットもあります。実際の受験を経験することに意味があるのですが、受験生は合否を必要以上に気にしてしまいがちです。1月中の入試で不運にも不合格という結果がでてしまった場合の精神的なケアをし、どう気持ちを切りかえていけるかが課題となります。
さらに、近年の特徴として、千葉、埼玉の私立中学校を受験する層のなかに、「試し受験」ではなく、合格できたなら実際に進学する近隣の受験生も増加してきました。このことは、1月入試における合格者数発表にも微妙に影響をあたえ、難度が向上している学校があります。
寮制学校の首都圏入試を「試し受験」として受験する際にも、それぞれの入試の難易度をしっかり把握して、適切な受験を心がけることが大切といえるでしょ
う。


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