Q&A

ここを教えて!私立中学校のあれこれ

寮制学校の受験をどうとらえていったらよいか

首都圏で、地方の寮を持つ私立中学校の入学試験が行われているようですが、実際に中1から親元を離れて寮生活を送るという例は多いのでしょうか。入試対策として、こうした寮制学校の入試をどうとらえるべきですか。

ここ数年、地方の寮制学校の受験を「試し受験」とは考えず、寮の持つ教育機能に期待して実進学を視野にいれた受験者が増えてきています。寮生活のメリットや大学進学実績のよさにも期待が寄せられています。

入学試験日程の関係から、2月1日以降に入試を実施することが申し合わせられている東京・神奈川の受験生は、それ以前の1月に入試が行われる千葉・埼玉の私立中を受験して、「入試に慣れる」ための、いわゆる「試し受験」を経験するということが一般化しつつあります。
そうした層が、より自宅に近い試験会場で入学試験を経験できる機会として、地方の寮のある学校の首都圏入試を利用するようになったことが、こうした寮制学校の中学受験者数が増加した要因といえるでしょう。
ただ、ここ数年、寮制学校の受験を「試し受験」とはとらえずに、その学校の教育に関心を持ち、実際の進学も考慮に入れたうえでの受験者が少しずつ増えてきています。
そうした学校の代表例としては、2006年にトヨタ自動車、JR東海、中部電力などが中心となって設立した全寮制学校、海陽中等教育学校が注目されています。さて、従来は、地方の寮のある学校の首都圏入試においては、あくまで「試し受験」であって、合格はしても実際には進学はしない場合がほとんどでした。したがって、入試においても、各校の発表する合格者数は定員を何倍も上回るものであったりしたのですが、徐々に合格者数を減少させつつある学校も増えつつあります。ですから、寮制学校の首都圏入試においては、難度に変化がある場合もあり、注意が必要です。


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